免疫系は体内における最も複雑な系統の一つであり、適切に機能するには複数の代謝段階を要します。そうした多くの代謝段階には多数の酵素が求められ、酵素には莫大な数の補因子(ビタミンとミネラル)が必要となります。こうした補因子が最適な量供給されていなければ、免疫系は適切に反応をすることができず、侵入した微生物やウイルスから体を守ることができません。
当院ではまずはベースとして、マルチビタミン、ミネラルのサプリメントと、腸内環境改善のためのプロバイオティクスをおすすめしています。さらに、血液検査データとバイオレゾネンス振動測定で、その方に不足しているビタミン、ミネラルがあれば追加のサプリメントをお取りすることをおすすめしています。また高濃度ビタミンC点滴も免疫機能をUPするのに有効です。
当院お勧めの医療機関専用サプリメント
1)マルチビタミン・ミネラル(水溶性ビタミン+脂溶性ビタミン)
2)ビタミンC:1日2000mg~3000mgが理想
3)ビタミンD:体重に応じて1日2,000~5,000 IU、最初の2週間は1日10,000 IU
4)亜鉛、マグネシウム、セレン(マルチビタミンサプリメントにも含まれています)
5)プロバイオティクス(腸内環境調整)
ビタミンCの抗ウイルス効果について
ビタミンCには、インフルエンザ、肺炎、さらにはポリオも含む、あらゆる単一ウイルスへの効果が見られています。ウイルスへの感染というのは宿主の感受性によって大きく作用されます。ビタミンCの値が低いとウイルスに対する感受性が高くなることは十分実証されています。
これまでの研究では、重症呼吸器疾患の入院患者の試験では1日当たりわずか200 mgのビタミンCによって80%の死亡数低下が見られています。また、高用量のビタミンC使用によって、インフルエンザと肺炎の治療に成功しています。