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ワクチン外来

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ワクチンで病気の予防を
サポートする

ワクチンで病気の予防をサポートするポネレクリニック大阪が大切にする予防医療の一環として、ワクチン外来に対応しております。
ワクチンの接種(予防接種)によって、ウイルスや細菌を原因とするさまざまな疾患の予防・重症化の予防を図ります。
ワクチンによる効果、副反応について詳しくご説明してからの接種となりますので、安心してご相談ください。

HPVワクチン
(子宮頸がんワクチン)

子宮頸がんとは

子宮頸がんは、性交渉による子宮頚部へのヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を原因として発症します。女性特有のがんであり、20~40代から罹患者数が増加します。この年代は結婚および妊娠・出産といったライフイベントも重なりやすいことから、子宮頸がんによってライフプランが遅れる、あるいは妊娠を断念せざるを得ないといったケースが見られます。そしてまた、ご本人の命にもかかわる病気です。
ヒトパピローマウイルスは、性交渉によって感染します。ヒトパピローマウイルスに感染すること自体は珍しくなく、性交渉を経験した女性の8割以上が感染しています。そのうち多くは免疫によってウイルスが自然に排除されるものの、一部で感染が持続し、数年~十数年後に子宮頸がんを発症します。

HPVワクチン

HPVワクチンは、子宮頸がんの前がん病変を予防するためのワクチンです。
2価・4価・9価の3種類があり、それぞれの数字はワクチンに入っているウイルスの数を意味します。つまり数字が大きいほど、より多くのウイルスに対する効果が期待できるということです。

当院のHPVワクチンの種類・費用

当院では4価のガーダシル、9価シルガード9の2種類のHPVワクチンの接種を行っています。

※税込価格で表示しています

項目 料金
ガーダシル
(4価ワクチン)
1回 18,000円
シルガード9
(9価ワクチン)
1回 28,000円

ワクチン接種回数について

15歳未満の方

シルガード9:2回または3回の接種を選択できます。2回接種の場合は初回の6カ月後に2回目を接種します。3回接種の場合は初回の2カ月後に2回目を、6カ月後に3回目を接種します。

ガーダシル:3回接種となります。初回の2カ月後に2回目を、6カ月後に3回目を接種します。

15歳以上の方

ガーダシル、シルガード9ともに3回接種となります。初回の2カ月後に2回目を、6カ月後に3回目を接種します。

ワクチンの注意事項・副反応

ワクチンは上腕または太ももの筋肉に注射します。
よく見られる副反応としては、注射部位の痛みや腫れ、赤みがあります。また、ふらつき、吐き気、頭痛、失神などが起こることもあります。
思春期の女性は、もともと血管迷走神経反射によるふらつき、失神が起こりやすいため、接種後は副反応の有無を観察してから、お帰りいただきます。
その他、100万回のうち約3例という割合で、アナフィラキシーが報告されています。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスを原因として起こる病気です。子どもの頃に水ぼうそうにかかり適切な治療を受けた場合も、水痘・帯状疱疹ウイルスは体内に潜伏します。その後、加齢、疲労などを原因として免疫力が低下し、水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで、帯状疱疹を発症します。
左右対称の帯状の赤い発疹・水ぶくれ、強い痛みを伴う病気です。国内では成人の90%以上が水痘・帯状疱疹ウイルスに感染していると言われています。また帯状疱疹の発症者の約70%以上を、50代以降の方が占めています。

帯状疱疹が増える季節や時期は?

帯状疱疹は、加齢、疲労などに伴う免疫力の低下によって発症するものと考えられています。
発症は季節・時期を問わず起こりますが、特に冬から春にかけて、発症者が増加します。

当院の帯状疱疹ワクチンの種類・費用

ポネレクリニック大阪では、乾燥弱毒生水痘ワクチンの「ビケン」、シングリックス筋注用の2つのワクチンに対応しております。
ビケンの方がやや効果・持続性が落ちますが、副反応が少なくなります。

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」(生ワクチン)
  • シングリックス筋注用(不活化ワクチン)

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」(生ワクチン)

回数:1回
効果:疼痛緩和(30%)・発症抑制(50%)
効果の持続性:8年程度
副反応:注射部位の腫れ・赤み・痛み ※全身症状は稀です。
各ワクチンの比較:効果、持続性がやや落ちるが、副反応が少なく、費用も抑えられる

シングリックス筋注用(不活化ワクチン)

回数:2~6カ月あけて2回
効果:疼痛緩和(35%)・発症抑制(97%) ※70歳以上の発症抑制は90%
効果の持続性:10年以上
副反応:注射部位の腫れ・赤み・痛み、発熱、倦怠感 ※ビケンより副反応が強く現れます。
各ワクチンの比較:効果・持続性が高いが、副反応が出やすく、費用も高い

お仕事などを含めたライフスタイル、ご希望に応じて、ワクチンを使い分けます。

ワクチンの注意事項・副反応

以下に該当する方は、帯状疱疹ワクチンを受けることができません。該当するか分からない・判断に迷うという場合も、一度ご相談ください。
なお、帯状疱疹ワクチン接種の1カ月前~2カ月後の期間は、確実な避妊が必要です。

  • 37・5℃以上の発熱がある方
  • 免疫機能の異常を伴う重い疾患のある方
  • 副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤を使用している方
  • 重い急性疾患にかかっている方
  • 本ワクチンに含まれる成分に対してアナフィラキシーを起こしたことのある方
  • 妊娠している方
  • その他、帯状疱疹ワクチンの接種が適切ではないと医師が判断した方

主な副反応

よくみられる副反応として、注射部位の腫れ・赤み・痛みが挙げられます。またシングリックスの場合には、発熱や倦怠感といった全身症状も見られます。
その他、ごく稀ではありますが、冷や汗・めまい・顔面蒼白・意識消失などを伴うショック状態、全身のかゆみ・蕁麻疹・のどのかゆみ・ふらつき・動悸・呼吸困難などを伴うアナフィラキシーの報告があります。

肺炎球菌ワクチン

肺炎で亡くなる人の90%以上は65歳以上の高齢者であり、うち約30%を、肺炎球菌を原因とする肺炎が占めています。肺炎球菌の感染は、肺炎の他にも、中耳炎や副鼻腔炎、慢性気道感染症、敗血症、髄膜炎などの病気の原因となります。
肺炎球菌ワクチンは、これらの病気の発症と重症化を予防するためのワクチンです。
ポネレクリニック大阪は、大阪市の「高齢者用肺炎球菌ワクチン接種」が受けられる委託医療機関です。

当院の肺炎球菌ワクチンの種類

「ニューモバックス®︎」「プレベナー®︎」という2種類の肺炎球菌ワクチンをご用意しております。ニューモバックス®︎には保険が適用されますが、プレベナー®︎は保険適用外となります。単独でも接種可能ですが、この2つを組み合わせることで強力な免疫を獲得できます。

投与例

  • 65歳以上であり、過去に肺炎球菌ワクチンも接種したことがなく、定期接種に該当しない方
    「プレベナー®︎」を接種し、1~4年後に「ニューモバックス®︎」を接種する

  • 65歳以上であり、過去にニューモバックス®︎を接種した方(または今回、定期接種としてプレベナー®︎を接種する方)
    「ニューモバックス®︎」を接種し、1年以上をあけて「プレベナー®︎」を接種する

肺炎球菌ワクチンの対象となる方

これまでに高齢者肺炎球菌ワクチンを接種したことがなく、以下のどちらかに該当する方が対象です。

  • 本年中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の誕生日を迎える方
  • 接種を受ける日に60歳以上65歳未満であり、かつ心臓・腎臓・呼吸器の機能・HIVによる免疫の機能に障害がある方(身体障がい者手帳1級相当)

ワクチンの注意事項・副反応

ニューモバックス®︎は、接種後5年以上が経過すると、効果が低下する可能性があります。5年が過ぎれば、再度肺炎球菌ワクチンを接種することをおすすめします。一方のプレベナー®︎は効果に持続性があり、接種は1回のみとなります。なお、肺炎球菌ワクチンは他のワクチンとの同日接種が可能です。特にインフルエンザは、肺炎球菌と同様に肺炎の原因となることから、時期が合えばインフルエンザワクチンとの同日接種をおすすめします。より高い肺炎予防効果が期待できます。

主な副反応

比較的よく見られる副反応として、接種部位の赤み・腫れ・痛みが挙げられます。全身症状としては、筋肉痛、倦怠感、発熱、頭痛などがあります。

 

B型肝炎ワクチン

型肝炎を予防するためのワクチンです。
接種は通常3回で、初回の4週間後に2回目を、初回の20~24週間後に3回目を接種します。

注意事項

  • 接種期間や3回接種完了後のB型肝炎ウイルス関連検査(HBs抗体測定)に対応いたします。免疫を獲得できたかどうか確認するための検査です。
  • 3回接種完了後、B型肝炎ウイルス関連検査を行い抗体ができていなかった場合には、追加接種(3回)をおすすめします。
  • 他のワクチンとの同日接種にも対応しております。

インフルエンザワクチン

毎年のように流行するインフルエンザの発症と重症化を予防するためのワクチンです。年によって型が変わるため、その型に合わせたワクチンを接種します。
インフルエンザは、重症化し、肺炎・脳炎を合併することがあります。積極的なご家族での接種をおすすめします。

注意事項

以下に該当する場合、インフルエンザワクチンの接種ができません。該当するかどうか分からないという場合には、一度ご相談ください。

  • 37・5℃以上の発熱がある方
  • 重度の卵白アレルギーがある方
  • 以前にインフルエンザワクチンを接種し高熱などの重い副反応が出た方
  • 1カ月以内に麻しん、風しん、おたふくかぜ、水ぼうそう、ポリオなどにかかった方または予防接種をした方
  • 重い急性疾患にかかっている方
  • その他、インフルエンザワクチンの接種が適切ではないと医師が判断した方