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MCI(軽度認知障害)
スクリーニング検査プラスとは
MCI(軽度認知障害)とは、“認知症を発症する一歩手前の状態”を指します。そしてこのMCIのリスクが高い人を検出する検査が、当院でも行っている「MCIスクリーニング検査プラス」です。
私たちにはもともと、脳内の老廃物を排出する機能が備わっていますが、生活習慣の乱れなどによってその機能が低下すると、MCIやアルツハイマー型認知症を発症しやすくなります。
MCIスクリーニング検査プラスでは、MCIやアルツハイマー型認知症の原因となる老廃物を排出する機能の低下を調べることができます。
結果に応じて生活習慣の改善などに取り組んでいただき、MCI・アルツハイマー型認知症の予防を図ります。
MCIスクリーニング検査プラスのメカニズム
アルツハイマー型認知症の原因には、老廃物(神経毒性物質「アミロイドβ」)の蓄積、血管の老化が挙げられます。
MCIスクリーニング検査プラスでは、アミロイドβの蓄積、血管老化に関与するタンパク質について血液検査で調べることで、現在または将来的なMCIのリスクを判定します。
MCIスクリーニング検査プラスで確認するタンパク質の種類
MCIスクリーニング検査プラスでは、血液検査にて、アミロイドβの蓄積・血管老化に関与する以下のタンパク質について調べます。
栄養系タンパク質群
脳内のアミロイドβを排出する機能、毒性を弱める機能に関わります。
脂質代謝系タンパク質群
脳の健康を保ったり、アミロイドβの排出を促進する機能に関わります。
炎症・免疫系タンパク質群
アミロイドβの排出を担う細胞、免疫の働きを担う細胞によって、脳の健康を保つ機能に関わります。
凝固線溶系タンパク質群
脳の血管の損傷を修復したり、詰まりを解消する働きに関わります。
このような方に
MCIスクリーニング検査プラスがおすすめ
以下のような方は、そうでない人と比べるとMCIやアルツハイマー型認知症のリスクが高くなると言えます。
中高年の方だけでなく、30歳以上の方も、1つでも当てはまる場合にはMCIスクリーニング検査プラスを受けることをおすすめします。
- お酒をよく飲む人
- 喫煙する人、していた人
- ついつい食べ過ぎる人
- 食べ物の好き嫌いが多い人
- 外食が多い人
- 血糖値や血圧が高めの人
- 運動不足の人
- 太りぎみの人
- 20歳の頃と比べて体重が5kg以上増えている人
- ストレスが溜まりがちな人
MCIスクリーニング検査プラスの6つの特長
採血のみの簡単な検査で、
MCIリスクが判定できます
MCIや認知症は、ご自身ではなかなか気づけません。早いうちからご自身の現在・将来のMCIリスクを把握しておくことで、MCIや認知症の予防にお役立てください。
①MCIの早期発見・早期治療につながる
MCIは、早期発見・早期治療によって、進行の抑制が可能です。日常生活への支障が大きくなる認知症へと移行させないためにも、MCIを早期発見したり、リスクを把握し対策を立てることが大切になります。
②少量の採血で受けられる
検査
検査は、患者様から採取した血液を用いて行います。採血量は2~5mlと少量であり、患者様のご負担の少ない検査と言えます。
③豊富な実績
これまでに延べ90,000人以上の方が受けた、実績のある検査です。
④全国各地の医療機関で普及
MCIの予防や早期発見に有効な検査として、全国2,800ヵ所以上の医療機関で実施されており、今後も普及していくものと予想されます。
⑤医師会や自治体でも採用が進む
多くの地域の医師会、自治体で採用が進んでおり、その認知度が高まってきています。
⑥筑波大学との共同開発
運営会社(株式会社MCBI)と筑波大学と共同開発した検査です。実用化してからも、共同研究により改良が加えられています。
MCIスクリーニング検査プラスの流れ・費用
Step.1ご予約
まずはWEBまたはお電話でご予約ください。
当院は、予約優先制となっています。
Step.2問診票の記入・血液検査
ご予約された日時にご来院いただき、問診票にご記入ください。続けて、血液検査を行います。
この日は、これでお帰りいただけます。
Step.3診察・結果説明
医師が診察し、血液検査の結果をお伝えします。
またその結果に応じて、MCIの進行を遅らせる治療・予防するための指導を行います。
費用について
※すべて税込価格表示です。
項目 | 料金 |
---|---|
医師による診察・結果説明 | 6,600円 |
MCIスクリーニング検査プラス | 27,500円 |
※結果は約3~4週間程度かかります
MCIスクリーニング検査プラスの注意点および検査頻度
MCIスクリーニング検査プラスには、以下のような注意点がございます。
検査の頻度と合わせて、事前にご確認ください。
- MCIスクリーニング検査プラスは、自費診療となります。
- すでに認知症の診断を受けている方は対象外となります。
- 急性炎症がある方、肝硬変・先天的脂質異常症・自己免疫性疾患のある方は、その疾患や治療薬が影響し、正しい判定結果が出ない可能性があります。
- 風邪薬等の一般薬については、判定結果に影響はないとされています。
検査頻度について
判定結果がAまたはB
その後も、年に1度の定期的な受検をおすすめします。
判定結果がCまたはD
医師に相談の上、問診型テスト、画像検査などを受けることをおすすめします。
その後のMCIスクリーニング検査プラスの必要性の有無、頻度についても、医師にご相談ください。
認知症予防や初期段階に
効果的な“幹細胞点鼻療法”
にも対応
ポネレクリニック大阪では、認知症の予防、初期認知症の治療として、「幹細胞点鼻療法」を行っています。
幹細胞点鼻療法とは、幹細胞培養上清(患者様の幹細胞を培養し、その幹細胞を取り出した後に残る上澄み液)を鼻腔内に注入する治療です。点滴ではなく点鼻によって投与することで、脳内に迅速に働きかけることができます。
治療開始後は、患者様ご自身によって、ご自宅等で手軽に点鼻投与していただけます。
MCIスクリーニング検査
プラスのQ&A
検査では、具体的にどんなことが分かるのでしょうか?
血液検査にて、MCIやアルツハイマー型認知症の原因の1つであるアミロイドβの蓄積、血管の老化に関わるタンパク質を調べます。
検査結果では、MCIリスク値、およびA~Dの判定が確認できます。また、各タンパク質において、現在の状況が良好・注意・要注意の3段階で判定されます。
認知症というと高齢者がなるイメージがありますが、30代や40代でもMCIスクリーニング検査プラスを受ける意味はありますか?
認知症の発症には、20~30年前からの生活習慣が影響すると言われています。生活習慣の乱れなどについて気になる方は、30代や40代であっても積極的に検査を受けることをおすすめします。検査結果を受けて、MCIや認知症の予防に早期から取り組んでいきましょう。
判定がCやDだった場合、どうすればいいのでしょうか?
MCIスクリーニング検査プラスは、あくまで予防・早期発見を目指しMCI(軽度認知障害)のリスクを知るための検査です。MCIや認知症の診断ができる検査ではありません。そのため、判定結果が悪かった場合には、診断や治療のため専門医をご紹介いたします。また当院でも、幹細胞点鼻療法など、認知症の治療にも取り組んでおります。
いずれにせよ、患者様がご希望される・必要とされる医療が受けられるよう、責任を持って対応いたしますので、ご安心ください。
MCIや認知症の予防のための指導は受けられますか?
はい、もちろんです。「検査を受けるだけ」では意味がありません。問診や検査結果に応じて、個々に指導を行います。
また検査結果と一緒に、「認知症予防マニュアル」という小冊子をお渡ししますので、こちらもお役立てください。